2017年の10枚。後編5枚。
Golden Teacher - No Luscious Life
グラスゴーのアフロバンドGolden Teacher。アフロ、ダブ、アシッド・ハウスをポストパンク圧力鍋で煮詰めたゴチャマゼのスープ(©KENZI)。クールでアーバンな音源と、偏差値が低そうなライブのギャップがまたいい。
MONO NO AWARE - 人生、山おり谷おり
最近はビット数高めで情景や感情を事細かに説明する歌詞のバンドが多い中、リズム感を丁寧に解釈しつつも出来るだけ自分の言葉で、そして出来るだけ少ない言葉で紡いでいる感じがして、何度も聴き入ってしまった。
Baio - Man Of The World
所属しているVampire Weekend同様、テクノロジーを駆使しつつも決して依存することなく過去の音楽に敬意を表して新しい音楽を作るという路線は変わらずで、そのままスケールアップした感じ。ボーカリストとしても表現が豊かになった気がする。
Clap! Clap! - A Thousand Skies
アフロミュージックとベースミュージック、ミニマルテクノ、ジューク、ヒップホップetc.を掛け合わせていったら熱帯雨林の秘境を通り越して宇宙までぶっ飛んでしまったかのような感覚。すべてのダンスミュージックはワールドミュージックに通ずる。
Dub Pistols - Crazy Diamond
平成のルードボーイともいうべき伊達男レゲエ・ダブ路線から、ここ30年の英ダンスミュージック史をなぞるような多彩なサウンドに。我らがRagga Twins師匠も降臨。本国ではそれなりの人気を誇っているのだから、そろそろMajor Lazerあたりにフックアップされてワールドツアーとかやってほしい。