[肌と肌が]最近聴いてたCD20140731[汗ばんでるとこを]

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Damon Albarn - Everyday Robots

ブラーのデーモン・アルバーン、意外にも彼のキャリアで初となるソロアルバム。
ブラーの現時点でのラストアルバム「think tank」以降、メガヒットとなったゴリラズの2nd、マリ共和国のミュージシャン達とコラボレーションした"マリ・ミュージック"、トニー・アレン+元ザ・クラッシュのポール・シムノン+デーモンの影の懐刀こと元ザ・ヴァーヴのサイモンとに結成したThe Good、The Bad and The Queen、同じくトニー・アレンと、なんとレッチリのフリーを巻き込んで結成されたROCKET JUICE AND THE MOON、"モンキー""Dr. Dee"というオペラ作品などなど、この立ち位置のミュージシャンでは考えられないくらいにずーっとリリースを続けている。



息が詰まるようなダウンビートの"Lonely Press Play"や、オーガニックなサンプリングを使ったヘンなループ+メロウなメロディラインという、ここ10年くらいのデーモンの専売特許のような"Everyday Robots"、アルバム中一番ロマンチックなブライアン・イーノとの競演曲"Heavy Seas of Love"など、非英語圏の音楽を彼なりに消化しきった、とても「らしい」アルバムになってる。才能、クリエイティヴィティ、知識、ルックス、カリスマ、そしてそれらがあわさってにじみ出る自信。もうかっこよすぎる。



ライブではゴリラズやblurの地味目な名曲なんかもやってたり。さすが。

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LA FANFARE E PETARD - LE MONDE EST CURIEUX

東部フランス、ストラスブールの赤と黒で塗りつぶされた6人組ブラスバンド、ラ・ファンファーレ・アン・ペタール。



根っこにあるのは躍動感ありつつも叙情的なヨーロピアン・ストリート・ブラスなんだけど、ダブステップ、ヒップホップ、レゲエ、ファンクなどジャンルの横展開が90年代ミクスチャーバンドのごとく非常にやんちゃな印象。好きなものを全部ガーっと突っ込んで吐き出したような、「俺の考えた合体ロボ」みたいなサウンド。へヴィーロックありきじゃなくて、ブラスバンドでこれやる、ってのがポイント。



ほんとこういうバンドってライブが佇まいかっこよすぎる。ずるい。


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DJ Vadim - Dubcatcher



DJ Vadimといえばninja tunesのゴッドcold cutとかDJ SHADOWみたいなトリッキーでアブストラクトなサウンドのアーティスト、といった印象だったけど、NinjaTuneからBBEに移籍、一時期は特殊な癌を患っていたそうで、長い闘病生活を経て、UKベースミュージック経由で培ったその広い懐から濃ゆいルーツレゲエの部分だけをピックアップし、ぐいっと面舵きった好作。



モスクワのSTUSSY店内で(営業中に)行われたパフォーマンス。これ面白いなぁ。