[せつなさを]俺チャート2013(その2)[ポシェットに]

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The 1975 - The 1975

M83など手がけているマイク・クロッシーを共同プロデューサーに据えた、マンチェスター出身のThe 1975。 ぽっと出の新人というよりも、皆が待ち焦がれていた、まさに満を持してリリースされたアルバム。実際俺自身も"SEX e.p."でヤラれて、アルバムのリリースが楽しみで仕方がなかった。



過去にリリースしたEPはセルフプロデュースだったこともあり、結構エディットとかもダイナミックだったりして、そこにちょっと若さみたいなものも感じていたりしていたんだけど、それらに較べるとこのアルバムはスケール感重視で「2013年のUKロック」とでも言うべき直球の内容。
このデビューアルバムもあっさり全英1位。もうすでにイギリスでは人気も沸騰しているし、日本でも去年サマソニに出演、来月の再来日公演もソールドアウト。楽曲の繊細さとはうらはらに、危うさやはかなさなんてなんて微塵も感じないし、どう考えたって今後さらにメガバンドになりそうな雰囲気がぷんぷん匂う。この「出来上がっている感」はそうそう見れるもんじゃない。

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スカート - ひみつ

amazonやiTunesStoreなんかでパーっと音源を買うことも多くなり、能動的に特定のレコード屋に足を運ぶことなんてだいぶ少なくなったと思うんだけど、そのなかでPetSoundsRecordという、よく行くレコード屋があって。
店名のとおりビーチボーイズを軸に、ナイアガラトライアングルや山下達郎などの80年代ポップス音源の品揃えが厚い店なんだけど、上記の音が好きなオッサンの琴線にもふれそうな、奇妙礼太郎とかザ・なつやすみバンドといった最近の邦楽アーティストも紹介していて、そこで出会ったのがスカート。



大げさかも知れないけど、ムーンライダースが活動休止し、大滝詠一が亡くなった日本のポップソング界を、近い将来背負っていくような存在になるんじゃないかなと思う。

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Beach Fossils - Clash The Truth

ブルックリンのインディーギターポップ/シューゲイズ系レーベル?といえばいいのかCaptured TracksからリリースされたBeach Fossils。 完全に俺の趣味なんだけど、この熱と冷気が押し寄せて一気に高みに駆け上がっていく感じがたまらない。



20年周期でぐるぐるローテーションしているような米ギタポ界の中で、例に漏れずこのバンドもまったく革新的なことなんてしていないんだけれど、この熱とクールネスはどうしようもなく今の音。うっかりすると見逃すレベルでこういうバンドがポンといたりするから堀り続けなければならないし、アンテナはっとかなきゃいけない。