[どのやりかたが]最近聴いてたCD20130403[いちばん気持ちいい?]

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ホンダレディのニューアルバム「ON PATROL」リリースしました。生きるのが下手な寂しがりダーティサーティに贈る人生の応援歌といっても良いんじゃないか?いや、高らかに宣言しよう!

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HONDALADY - ON PATROL

是非ともよろしくお願いします!

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Scott & Rivers - スコットとリバース

僕は自分がバンドを始めてから、ずーっとテーマにしてきたことがあって、それは英語で歌う日本人バンドのイキり具合と日本語で歌う英語圏バンドの間抜けっぷりの温度差についてだ。

この話は本当に長くなるので多くは語らないけど、結論から言うと、僕自身は少なくともネイティブでもない限り全詞英語の歌なんて歌っちゃダメだと思ってる。古くはチョー・ヨンピルだったり、スティングだったり、カルロス・トシキだったり最近じゃK-POPのアーティストもそうだけれど、どこか日本人にはないイントネーションで歌う彼らは、神秘的とかそういうものとは別次元で、やっぱりなんかヘンだからだ。

先に挙げた英語で歌う日本人バンドは確かにかっこいいかもしれないんだけど、そのどうしようもない違和感がネイティブのリスナーに失笑をかっているのではないかと思うと、ぜんぜんのめりこめないのだ。(その違和感・失笑感をキュートさに昇華させた少年ナイフは例外)笑わせるのと笑われるのは結果は同じであれ、大きな隔たりがあると思うのだ。

スコットとリバース。リバースの奥さんが日本人だというのは有名な話だ。生活のすべてではないものの、きっと生活の中で日本語が流通しているんだと思うし、以前WEEZERでカバーしたBOAの「メリクリ」カヴァーや、頑張って日本語でつぶやくtwitterなどを見る限り、日本語をリスペクトしているんだと思う。ほぼ全曲日本語で歌われた歌詞はぱっと聴きやっぱりヘンなんだけど、情けなさとポジティブさが入り混じるリバースの音楽の世界観ともすごくマッチしている。これは今まで聴いたことのないジャンルなんじゃないかと思う。

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山中さわお - 破壊的イノベーション

ピロウズ山中さわおのソロ3作目。これまでのソロと比べると今回はバシッとど真ん中に放り込んできた感じだ。地肩の強さと百戦錬磨のしなやかさを併せ持ったストレートなサウンドと、リスナーの心の奥をかきむしるようなハイブロウなサビ、透明度が高いのにとても近くで響く声・・・これブラインドテストしたらピロウズの新作って言ってしまうと思う。それは1曲目「RED BAT」の冒頭のギターリフを聴いてしまえば一聴瞭然。



ピロウズ、というか山中さわおみたいなアーティストが、(失礼なのは重々承知だが)爆発的なヒットはないもののそれなりにセールスもあって、オーディエンスにもアーティストにも愛される存在として大きな活動休止期間もなく23年も活動している日本の音楽業界って、実はそんなに悪くないんじゃないかな?ってたまに思う。

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The Royal Concept - The Royal Concept

ストックホルムのThe Royal ConceptのデビューEP。
Phoenixミーツstrokesみたいな音。さらっと書いたけど「Phoenixミーツstrokes」って日本のインディギターバンドで、いやメジャーのギターロックバンドでもここ目指している人たちがどれだけ多いことか。とにかく当たり前のようにエモーショナルないい曲を鳴らす。D-D-Danceのイントロが少しだけ寺尾聡かと思った。



全然情報なくてたどり着いたのがiTunesのレビュー、ってくらいに情報が無いんだけど、今年サマソニに出演するらしい。これは青田買いですわ。

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うみのて - IN RAINBOW TOKYO

去年の年末に「笑っていいとも!やってるうちは平和だと思っていた(そうですね!)」という殺傷力高めのパンチラインをもつ「もはや平和ではない」を聴いて以来、ずっと気になってたうみのて。

ボーカルの雰囲気やエキセントリックなリリックの切れ味など、ぱっと聴きでイメージできるのはやはり神聖かまってちゃんで、個人的にはあまりのめりこめるタイプの世界観ではないのだけれど、若干フォーキーで丁寧な作りのミドルテンポの曲とかもあったりするし、なによりバンドの出す音がUSオルタナのマナー(ってそんなものあるのかどうかわからないけど)に忠実な部分が比較的容易に見え隠れしていて、なんか信頼できるなぁと思う。