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The Drums - Abysmal Thoughts

Anti Recordsに移籍後初となる3年振りの最新作。前作「Encyclopedia」では大半のエレクトロパートを担い、ライブではタンス(モジュラーシンセ)の前で梅沢富美男みたいな不思議なおどりを踊っていた相方グラハムもいなくなり、ついにボーカルのジョナサン・ピアースのソロプロジェクトになった模様。



ソロプロジェクトになったことで、サウンドは彼らを一躍スターに押し上げたファースト"Let's Go Surfing"の頃の、賢者タイムのように虚無感たっぷりのサーフロックバンドに戻ったんじゃないかと思う。"Encyclopedia"での「さらっとしたErasure」から、また「爽やかなJoy Division」に戻った、みたいな。サウンド的にはあまり難しいことをやるバンドではないし、どことなくサーフロックやカントリーのような要素が見え隠れするので、源流はJoy DivisionというよりもThe Smithなんじゃないかなと個人的には思っている。

にしてもこのジャケ。この人イヴ・サンローランのモデルとかやってなかったっけ・・・。


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Daddy Issues - Deep Dream

米ナッシュビル出身の3ピースガールズバンドDaddy Issuesの1stアルバム。どっしりとしたミドルテンポにビッグマフかませた歪みギターは紛れもなく90年代グランジガールズバンドの音。

90年代グランジって、ネガティブで内向的でヒリヒリとしたサウンドだったし、その中にいた女性ボーカルのバンドは「女性性」みたいなものがクローズアップされることが多かったけど、このバンドは全体を取り巻く雰囲気が非常にポジティヴでポップ。牧歌的ですらある。その屈託のなさがキュートでとっつきやすい。L7ではなくVeruca Salt。



まだメンバーは二十歳そこそこだと思うのに、どうやったらこの音に行きつくのだろうか?と思ってたけど、シアトル空港にはSUBPOPのおみやげ屋があるくらいなので、アメリカではポピュラーなものなのかもしれない。