51AvmdTS0GL.jpg

吾妻光良 & The Swinging Boppers - Scheduled by the Budget

日本ジャンプ・ブルース界の大エース、吾妻光良率いるスウィンギン・バッパーズ、5年ぶりとなる新譜。



結成40年、メンバーもほぼ全員還暦越え。町内会のお祭りから大規模ロックフェスまで全方向対応のジャンプ&ジャイブにのせてワイドショーネタのような歌詞でユーモアたっぷりに言葉遊び(というかオヤジギャグ)を繰り広げるいつものスタイルなんだけど、ニコニコ笑いながら聴いているとふとした瞬間に胸が締め付けられるような瞬間が訪れて、いっつもそこで涙腺が潤む。中納良恵が歌うフランク・シナトラ"Misty"や人見元基(吾妻と同級生なんだそうだ)が歌うオーティス・レディング"Try A Little Tenderness"といったスタンダードナンバーもまたいい。

人生は喜劇、喜劇の中にペーソス。この人たちの音楽は「人生の教科書」というと大げさだけど「人生を楽しく生きるコツ」に満ち溢れている。




The-Good-The-Bad-And-The-Queen-Merrie-Land-Vinyl-Color-2LP-2363996_1024x1024.jpg

The Good,the Bad & the Queen - Merrie Land

ブラー/ゴリラズのデーモン・アルバーン、アフロビートの名伯楽トニー・アレン、クラッシュのポール・シムノン、そしてデーモンの懐刀こと元ヴァーヴのサイモンによる異色バンドThe Good,the Bad & the Queenによる去年リリースの2ndアルバム。

このアルバムのリリース時期から逆算するとレコーディング時期は「Humanz」「The Now Now」というゴリラズのアルバムを2枚立て続けにリリース~2度の来日公演も含めた大規模なワールドツアーを敢行していたころ。なにもこんな多忙な時期に制作しなくても、、、と思うんだが、歌詞の内容やインタビューでも言及しているとおり、これはどうしても2018年にリリースしなければいけない理由(Brixit問題)があった、と考えるべきなんだろう。



世界のリーダーだったころは遥か昔、中も外もボロボロな状態のまま歴史的な選択を迫られているイギリスの現状を、ブリティッシュフォーク、ケルトなどのトラディショナルなフレイバーが垣間見れるノスタルジックなテクスチャで柔らかく包み込んだようなアルバム。このアルバムも含めてここ近年のデーモン絡みの音源はすごく質感にこだわっている印象。