a2548617617_10.jpg

Daddy Issues - Deep Dream

米ナッシュビル出身の3ピースガールズバンドDaddy Issuesの1stアルバム。どっしりとしたミドルテンポにビッグマフかませた歪みギターは紛れもなく90年代グランジガールズバンドの音。

90年代グランジって、ネガティブで内向的でヒリヒリとしたサウンドだったし、その中にいた女性ボーカルのバンドは「女性性」みたいなものがクローズアップされることが多かったけど、このバンドは全体を取り巻く雰囲気が非常にポジティヴでポップ。牧歌的ですらある。その屈託のなさがキュートでとっつきやすい。L7ではなくVeruca Salt。



まだメンバーは二十歳そこそこだと思うのに、どうやったらこの音に行きつくのだろうか?と思ってたけど、シアトル空港にはSUBPOPのおみやげ屋があるくらいなので、アメリカではポピュラーなものなのかもしれない。


71mV1BPaQqL._SL1500_.jpg

MONO NO AWARE - 人生、山おり谷おり

八丈島出身の4人組MONO NO AWARE、もうあっちこっちのフェスに引っ張りだこの彼らの1stアルバム。



世代的なモードの要素もあるんだけど、カセットテープ倍速ダビングしたかのような音質で言葉遊びのセンスが光るポップソング「マンマミーヤ!」、鈍臭い中にもキッチュでウィットにとんだメロディとビートがfranz ferdinandみたいな「イワンコッチャナイ」、淡々としたオープニングから一転、平衡感覚がなくなるかのような混とんとしたエンディングを迎える「駆け落ち」など、オリジナリティに富んでいて、あえて言うなら初期フジファブリックのようなワクワク感がある。



あとこの世代のアーティストって、ビット数高めで情景や感情を事細かに説明する歌詞が多いのが特徴だと思うんだけど、このバンドの歌はどの曲もリズム感を丁寧に解釈しつつも、出来るだけ自分の言葉で、そして出来るだけ少ない言葉で紡いでいる感じがして、個人的にグサグサ刺さる。頭が下がる。