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Bon Iver - 22, A Million

もはやPitchforkの常連、ジャスティン・バーノン率いるBon Iverの3枚目となるアルバム。前2作と比べると、随分エレクトリック+アグレッシブになった印象。

後ろで清流のようにゆったり聴こえる生楽器のチルなカットアップに、カニエ直系の生々しいオートチューンボイスによるネオ・ゴスペル感あるハーモニーが乗り、スケール感のある幻想的な雰囲気で包み込むんだけれど、ヘッドホンで聴いてると「断線したかな?」みたいな気分にさせられるノイズがその幻想的な雰囲気を一気に現実に引き戻す...。結果、冒頭の"22 (OVER S∞∞N)"から、足が5センチくらい宙に浮いた感覚で最後まで付き合わされることになる。



前2作がセールス的に成功し、相当のプレッシャーの中で作られたアルバムだというのに、マイペースな歩幅で広大で幻想的なスケールの中でミニマルな音楽をやるという、デビュー当時のAPHEX TWINみたいな、あるいは「自分vs世界」みたいな音楽が支持されるんだからアメリカって本当に面白いなぁ。


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Sing Street (Original Motion Picture Soundtrack)

80年代ダブリンのティーンズがTop Of The Popsで見たデュランデュランに憧れてバンドを結成する甘酸っぱい映画「シングストリート」のサントラ。

Duran Duran、The Jam、The Cure etc.80年代に流行った曲がたくさん収録されているんだけど、結成当初の安っぽいニューロマ"The Riddle Of The Model"、Cureの"Inbetween Days"風味の"Beatiful Sea"、シンセリフとモータウンビートがいかにもな"Drive It Like You Stole It"などなど、劇中のオリジナル曲がどれも秀逸。





このテの映画の唯一にして最大のボトルネックは「劇中のオリジナル曲をどう表現するか」という問題で、日本の「Beck」なんてその辺バサッと無音にしてしまい、観ている人たちは皆ズッコケたりしたんだけど、ゲイリー・クラーク作の劇中歌が本当に全部「それっぽい」ものとなっていて、いい仕事っぷり。



とにかくここのレビュー読んでくれてる皆さんはこの映画是非観てくれ。胸がキューンとするから。