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DYGL - Say Goodbye to Memory Den

今年の邦楽ロック最重要バンドといっても過言ではないDYGLの待望のファーストアルバム。
英語で歌うのがうまいバンドはたくさんいたし、日本以外に海外にも活動の軸を持ったバンドもたくさんいる。サウンドはストロークスっぽいし、そういう意味ではだいぶ既視感があるはずなんだけど、そういう論点で話をすることがバカらしいくらい、なんかもうこのバンドは次元が違う。



ストロークスのアルバート・ハモンドJr.と、ストロークスのプロデューサー、ガス・オバーグの2人がプロデュースを担当、もちろん全曲英詞。CDには日本語訳詞のブックレットが添えられていて、完全に海外のバンド扱い。むしろ「メンバーに日本人がいて、ちょいちょい来日するバンド」くらいのイメージ。シングルをリリースした際、あしゅら男爵の片割れYikiki Beatとどうやって折り合いつけていくのかな、と思ったら結局あっちは解散したみたいだ。

力みがちに自分の斜め前方にある「洋楽」と張り合うんじゃなくて、いまいる足元が洋楽と地続きで、そして日本でもそれが空回りすることなく評価を得ている。こういうのをあっけらかんとやってのけてしまうなんて、本当叶わないなと思う。


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Weaves - Weaves

トロントの4人組ギターポップバンドWeavesのファーストアルバム。
全体を覆う雰囲気はピクシーズのようなダイナミックレンジが際立つガレージサウンドなんだけど、"One More"はボーカルのジャスミンのファンキーな歌唱も相まって荒っぽいアラバマ・シェイクスみたいだし"Tick"のサイケポップっぽいうねりを持ち合わせたトリックスター感はペイブメントのようで、ひとクセもふたクセもある。



なんだかんだ言って生バンドの醍醐味って、せーの!で音を出した時のダイナミズムだと思っていて、じわじわ曲が立ち上がっていく傾向が高い最近のUSインディーロックのアタック感のなさって、なーんか残念なんだよなーと思っていたところにこの殺傷能力高めのガレージロック。うれしい限り。