[電気バリアのストップでも]俺チャート2014その2[すぐ割れる]

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星野みちる - E・I・E・N VOYAGE

大滝詠一風ウォール・オブ・サウンド、筒美京平風ディスコ、松任谷由実風ニューミュージック、戸田誠司風エレクトロポップ...80年代歌謡曲のおいしいところを全部詰め込んだようなアルバム。
こういったキラキラした80年代歌謡曲、俺のちょっと上の世代だったらなおさらドンズバでだろうなぁ。EX申し訳クルーがこぞってハマっているのもわかる気がする。



最新作はライブ会場限定でスクーターズ「東京ディスコナイト」と、ここ数年で最もヒットした昭和歌謡クローンこと竹内まりや風モータウンサウンド「恋するフォーチュンクッキー」のカバー。彼女の作曲の作風はもちろん、アレンジャー含めた制作チーム全員が完全にピンポイントで狙ってきているな。

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The Drums - Encyclopedia

ファーストの枯れたサーフポップみたいなスタイルから、「さわやかなジョイ・ディヴィジョン」みたいな2ndを挟み、理解に苦しむレベルで想像もつかない方向に行っちゃった3rd。
「なに?なに?どうしたのこいつら?!」と思ったけど、ライブ観に行って納得できた。



いちおうギターバンドの部類なのにギター・ベース・ドラムは分厚いスモークの向こうがわにいるサポートに任せて、梅沢富美男の「夢芝居」みたいな振り付けを踊るボーカル、タンスみたいなシンセ(ほとんど弾いてない)を背にソフバ時代の森岡賢みたいなクネクネした変な踊りを踊るもう片一方のメンバー。

ジョイ・ディヴィジョンかとおもったらイレイジャーだった、みたいな。ものすごい方向に化けててびっくりした。


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Wave Racer - Streamers

Future Bass/Neonの申し子、オーストラリアFuture Classicレーベルの看板アーティストWave Racer。鈴木英人のイラストのような、まつもと泉のマンガのような、80年代キラキラフューチャーサウンドが1曲の中にこれでもかと詰まってて、本当に眩しい。Soundcloudで #wave racer のタグがつけられるほどいちジャンルとして確立されているのもわかる気がする。



パーティじゃないと実現不可能なEDMシーンの刹那で狂った多幸感とはまた違う、夜中に一人きり、深夜ラジオから流れてきたら「きっと未来は明るいんだよ」ってそっと包み込んでくれた、みたいな、なんかそんな存在のポジティブなダンスミュージックだと思う。