[シャンパン酒の持つかなりのほら苦さ甘さを]最近よく聴いたCD 201008[経験してんだろ]

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the like / RELEASE ME

デビュー作はシケた感じのセレブ系オルタナガールポップバンドだった(印象すら残っていない感じ)んだけど、この2010年にモッズテイスト満載の60年代サウンドにガッツリ方向転換。これがすごいかっこいい。新加入のオルガン(かわいい)と、なかなかルーツに忠実なフレーズを弾くベースがいい味出してる。プロデュースはマーク・ロンソン。マークといえばエイミー・ワインハウスが思い浮かぶけど、ぜんぜんこの音はイメージ出来ないし、マーク主導で血を入れ替える(メンバーチェンジ)ほどの方向転換したとも思えない。と考えるとフロントマンのエリザベス姐の振るった大鉈なのだろうか。ジャケもかわいらしいし、ジア・コッポラ監督の映像も渋い。


ROOTS / How I Got Over

HMV渋谷が 今月でクローズするとのことで、いろいろ感慨に耽る部分もたくさんあるんですが、僕がHMV渋谷をはじめ外資系CDショップに教わったことってなんだろ う?と考えると、いろいろある中の大きなひとつに挙げられるのは「優れたCDはジャケットもアルバム内容を雄弁に語っている」という点。デタラメな話に思 われるかもしれないけど、結果論としてこれはかなりの真理なんじゃないかと思う。んでそれは質感も含めたビジュアルなので、こればっかりは店で手にとって みないとわからないわけで。 そういう意味で捉えると、いままで非常に抽象的だったrootsのジャケと較べてこの新譜のジャケはやる気?本気度?みたいなものがバーン!と前面に出て いて「真打感」が漲ってる。店で手に取ったとき、内容聴く前から根拠もなく「絶対これはいい作品だろう」って思った。情報量はべらぼうに多いのに重すぎず 軽すぎず、程良い空気感で流れる人力ヒップホップ。エクセレント。

HARD TON / Flawless

今年のWIREの出演者を見てて、この人のことを知らなかったので調べたらこれが大当たり。

ダイソー的にいえば「THE ゲイシンガー」というルックスだけ捉えると「変わったユニットだなー」レベルの話なんだけど、303+808+サンプラーを中心に構成されるオールドス クール・アシッドハウスマナーに忠実なサウンドに乗っかる、そこはかとなくギラギラしたイタロ臭漂うセクシーなボーカル。甲高いのに粘着質。これはクセに なる。

swingfly / GOD BRESS THE IRS

数年前ここでも激推ししてたスウェーデンのユニットTEDDYBEARSとのコラボで気になっていたラッパーSWINGFLYのデビュー作。ダークでシリアスな部分はほとんどなく、OUTKASTをもっととっつきやすくした感じの印象。

サウンドの雰囲気はファットボーイスリムっぽいアプローチもあったり、サビで女性ボーカルが登場するリード部分はTEDDYBEARS同様非常にポップ。日本ではぜんぜん話題になってないみたいだけど、どうなんだろ?情報求む。