さすがに10月にもなって最新記事がサマソニってのもアレなので、最近聴いてるCD紹介です。
V.A. / Sirius ~Tribute To Ueda Gen~
今年3月に亡くなった現ちゃんトリビュート。楽曲の良さは過去の投稿を読んでもらうとして、すべてアーティストが現ちゃんファンにはずっパマりの選曲すぎる。
「コリアンドル」>元ちとせ
「ワダツミの木」>レピッシュ
「ハーメルン」>BUCK-TICK
「プレゼント」>奥田民生
「星のブランコ」>伊藤ふみお
など人気曲を「わかってる」人選で固めているところはだいたい想像ついたんだけど、上田プロダクト史上トップクラスの電波ソング「サイクリング」を筋少+水戸華之介に歌わせるあたりに、このトリビュートの強い意志みたいなものを感じた次第。
話はかわるが、ポリシックスというバンドはアルバムもライブもすごいかっこいいのに、なんで他人のトリビュートに参加するとただのチャラいバンドにしか聴こえなくなるんだろうか。なんかものすごく損している気がしているのは俺だけか。
Katy Perry / One of the Boys
10代のレズビアンを題材にした「I Kissed A Girl」が全米1位とセンセーショナルなデビューを果たした話題のケイティ・ペリーのアルバム。
最初はアヴリル・ラヴィーン(通称:あぶさん)みたいなもんかと思っていたんですが、なんというかこういう欧米人女性特有の自意識過剰な声が昔っから好き
で、輸入盤ゲットした夏前からずーっと聴いてる。音楽的観点でどうこう言うような感じでもなさそうに見えて意外とそうでもないところもこれまたイカす。と
くにアルバムラストの「fingerpoint」のレゲエ風味のパンクアプローチとか結構、いや相当面白いかも。
The Stairs / Who Is This Is
ビートルズ→エコバニ→La's→んで今ならcoralになるのか、伝統のあるリバプールのロックシーンにおいて、「ゼア・シー・ゴーズ」という珠玉の名
曲を生みだしたLa's、田舎モンが必至こいて流行のマンチェスターサウンドに乗っかろうとしているんだけど、そのギャップからくるどうしようもない垢ぬ
けなさが却ってキラキラしていたミルタウンブラザーズなどが活躍した90年代初頭は、その系譜の中で異質な時代だったような気がする(いや、今考えると
UKロック全体が異質だったような気もする)んですが、その中でも特に異質だったバンドに、ステアーズというバンドがいました。
レトロ機材マニアにしてマリファナ中毒のエドガーを中心にしたそのトリオは、92年に「Mexican R 'n' B」という迷盤をドロップ。全19曲すべてモノラル録音のそのアルバムは、まるで60年代のthe Whoがタイムスリップしてきたかのような手触り。オーシャン・カラー・シーンやソロに転向したポール・ウェラーなど、当時のシーンにもR&Bを鳴らすバ ンドは多々いましたが、アホ過ぎるまでにルーツに忠実で泥臭いこのバンドは、皆の予想どおり1発屋として星屑の中に埋もれてしまいました。
そんなステアーズの2ndを、まさか2008年に聴くことができるなんて!!!今年一番の事件。
Lau / Lightweights And Gentlemen
エジンバラ出身のフィドル+アコーディオン+アコギのトリオ。ケルトというかフォークというか、また一回りして俺んなかでリバイバルブーム。やっぱり日本人だからね、ヨナ抜きの音階でじわじわ楽器が重なってくる曲は有無を言わさず血が騒ぐんだわー。
今調べたら今月来日公演あるみたいだから行く。すごい狭いハコで見れてうれしいY!(<流行語)
Youthmovies / Good Nature
オクスフォード出身の5人組。
トランペット奏者が加入する以前から活動していたバンドだそう。オルタナ経由の気の弱そうなボーカルと、実はメタル好きっぽいギターとプログレ好きなリズム隊、そしてトランペット、、、と言葉にすると訳がわからないバンドですが、こうとしかいいようがない。
もうロック聴いてびっくりすることってあんまりないんですが、これは久しぶりにひっくり返ったw