SCHOOL GIRL'69 / ever sweet in bitter life

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ホンダレディの新作のレコーディングが大詰めを向かえ、更新滞っていました。スンマセン。
とはいえリリースが決まったものの実はまだ完成していません。突貫です。ドキドキです。
そしてそのアルバム引っさげて週末にライブをやります。
以前取り上げた九州小倉のナイスガイ+ガール達school girl '69との競演です。ホヤホヤの新曲たちも演奏します。

HONDA LADY & SCHOOL GIRL'69 presents
" LADY or GIRL? "
2005.08.27_sat 東京新宿MARZ
open/start 18:00/18:30
adv/door \2,000/\2,300
[LIVE]
HONDA LADY/SCHOOL GIRL'69/avengers in sci-fi/and more...

※「ハンチング見た!」と声をかけてくださった方にはなんか差し上げます。

というわけで今日はスクールガールの新譜をご紹介します。 ほんとにすごいんだ、このアルバム。なにがどう、という説明が非常に難しいので、すこし別の話題をしたいと思います。
僕はfishmansが好きでした。特にhakaseが抜けた後の3人編成時代が大好きで、「空中キャンプ」「long season」なんてほんと何回聴いたことか。好きな部分はたくさんあったけど、結局のところサウンドがどんどん涅槃の時間軸に向かっていくのに対して、 佐藤伸治の紡ぐ歌詞がどんどん人間臭い方向に近寄ってきて、その絶妙なバランスにたまらない魅力を感じていました。
バンド末期には柏原譲が脱退し、その後佐藤伸治が亡くなりバンドは幕を閉じました。悲しい出来事でしたが、なんとなくそれも理解できない気もしなくはありませんでした。

数ヵ月後、日比谷野音で佐藤伸治の生前のパートナー・マリマリのライブが開かれ、「その音のその後」をどうしても聴きたくて足を運んだのですが、なぜかどうしようもない違和感を覚えました。
その後、fishmansを脱退した柏原譲が結成したポラリスや、最近じゃbonobosみたいなfishmansのフォロワー的なサウンドのバンドも登場し、それはそれで楽しく聴いていたんですが、やはり楽しいながらもどうしようもない違和感は拭えませんでした。

fishmansと一緒にするな、とファンの人には怒られるかもしれないけど、上記のバンドのサウンドを聴いてfishmansの魅力について、ひとつ気がついたことがありました。
彼らにはのうのうとしながらもピースな空気は一切なかった、というところです。そりゃ確かに上記バンドのムードも楽しいんだけど、僕にとってのfishmansとは、その部分のみに惹かれていたということを、悲しいかな最近になって気がついてしまいました。人はそれをざっくりと「ロック」というかもしれません。たしかに「ロック」です。

話をスクールガールに戻します。透明感のある男性voとハイトーンの女性voの絡みや、ダブを通過したチャーミングなサウンドにうっかり騙されてしまいがちですが、どうもこの人たちにもピースは空気は感じられません。そこがすごい。今回の新譜もサウンドは縦横無尽に暴れまくって、ニルヴァーナのカヴァーなんて茶目っ気も発揮しているんだけど、基本はピースでなくファック。
今年リリースの邦楽では一番「ロック」なアルバムかもしれません。