レッチリが今の地位を築いたターニングポイントは、「UNDER THE BRIDGE」が湾岸戦争時にタイムリーにヒットした以降だと思うんですが、「病んだカリフォルニケーション」的シリアスなバンドとして捉えられるちょっと前までは、チンコに靴下履かせてアビィロード歩いたり、グラミー賞の授賞式でノーパンに袴という姿でNHKでチンコ丸出しだったり、全裸にベース1本という姿でちらちらチンコ見せたり、とまぁチンコまみれのミクスチャーバンドでした。そんなやんちゃだった時代のレッチリの大傑作がコレ。ジャケットみて一目瞭然のいかがわしさはもちろん、一介の追っかけだったジョン・フルシャンテが加入し、ファンクネスに加えてパンクも手に入れた4人がもう疾走しまくり。最近リリースされたライブ盤でもドナ・サマーやってたりするけど、このアルバムに収録されてるスティービーワンダーの「HIGHER GROUND」、ジミヘンの「FIRE」なんかかなりキてる。
ロック史というものが仮にあったとしたら、ファンクを軸にして生バンドにヒップホップを取り入れつつ、後はやりたい放題やる、っていうレッチリのスタイルが後世に残した影響力っていったらすさまじかったと思うんです。同時期にデビューしたフェイス・ノー・モアやリンボー・マニアックスみたいなバンドも影響されまくりだったし、リンプ・ビズキットやリンキンパークなど後に続くへヴィーロック勢も生まれなかっただろうし。はたまたインダストリアル系のバンドの多くもかなり引きずってると思うし。
ところでこのアルバムの次に出たやつ(「BLOOD SUGAR SEX MAGIK」)でジョンは狂人化して脱退してしまう(のちに復帰)んですが、その後、1作だけジェーンズ・アデクションのデイヴ・ナヴァロが加入した「ONE HOT MINUTES」ってアルバムがあります。レッチリファンに袋叩きにされることを覚悟で発言すると、個人的にはレッチリのリリースものの中で一番いい作品だと思うんですが、どうなんでしょう?
なんてことをザゼンボーイズの新譜聴いてて思いました。電撃ワープ。
コメント
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袋叩きされたくないけど・・・「ONE HOT MINUTES」名盤ですよ!一番いいと言い切っても良いと、私もそう思います、リリース当時、いろんな意味で衝撃的だった。
ゆっきー 2004/10/11 #3930
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衝撃でした確かに!
当時はそういや刺青つながりだし、コレもアリ?みたいな感じだったけど、今となってはメンバー・ファンともども、このアルバムは「なかったもの」にされているのが悲しいですね。。。
マル 2004/10/11 #3931