ルークヴァイバートの変名ユニット・ワゴンクライストです。
Rephlex系のファンキーなダウンビートから始まって、virginと契約したころ(「Tally Ho」あたり)はいわゆるメジャー路線なのかなーと思っていたんだけど、ninja tuneからの2枚目のリリースとなるこの作品は、一聴するとさらっと聴けつつも、そこらかしこに遊び心満載でかなり奥が深い。Rephlexからリリースした、ディスコをフィーチャーしたKerrier Districtをはじめ、ルーク名義もplugもいいんだけど、アルバム通して聴きやすいという点で、個人的にはワゴン名義が一番聴いてて楽しい。
なんだっけなー、昔この人のインタビューでキャリアスタートの話をしてたんだけど、ライジングハイに「俺のレコードをリリースしてくれ」って電話して、「んじゃデモ送ってくれよ」って言われてから、楽器屋にサンプラー買いに行ったって言ってたな。つまりそれまで音楽なんて全然やってなかったってことでしょ?どこまで本当かわかんないけど、エピソードとして面白すぎる。
にしてもこの人は多作だ。いろんな名義のリリースのほかにも、他アーティストのコラボやリミックスワーク、DJミックスなんて入れるとものすごいアウトプット量。10年前から活躍していたテクノアーティストで、この人くらい現在もコンスタントにアルバム出してるのって他にいないしなぁ。テクノ>天才でググると多分同郷のAFXとかマイク・パラディナスあたりが引っかかると思う(絶対そんなことない)けど、彼の製作ペースこそ天才の領域だと思う。ホント生き急ぐかのようにアルバム作る。